ルール

WSK INLINE FREESTYLE REGULATION(2020年度版)に基づいて実施します。      
ルールの概要を以下に示します。

WSSAワールドランキングについて

フリースタイルスラローム部門は、WSSA ワールドスラロームシリーズ(World Slalom Series)の ローカルイベントとして登録を行いました。      
WSSAワールドランキングのポイント対象となります。      
http://www.worldslalomseries.com/rules/

競技のコースと時間

  • 50cm間隔で20個、80cm間隔で20個、120cm間隔で14個のコーンが2m間隔で直線に並べられたコースを使用します。      
    審判席は50cmレーンから2m離れた場所に配置され、審判席の中央が各レーンの中央と合う形でコースが設置されます。
  • クラシックの競技時間は105秒(1分45秒)以上、120秒(2分)以内です。      
    ペアの競技時間は160秒(2分40秒)以上、180秒(3分)以内です。      
    音楽の開始を確認し、時間の計測を開始します。
  • コース内のどこからスタートしてもかまいません。      
    審査員が終了の動作もしくは音楽の終了を確認し時間の計測を終了します。
  • 演技終了後の採点の時間中に、次の順番の選手は実際にコースに入って練習する事ができます。

採点

  • 各選手1本滑走し、審査員が採点します。
  • 審査は、演技を採点するスコアリングジャッジ3名と、コーン及び時間のペナルティを採点するペナルティジャッジ1名の計4名で行います。
  • スコアリングジャッジの持ち点は、技術点10〜60点、芸術点0〜70点の合計130点です。     
     トリックの難易度と種類・テンポの良さを技術点で評価し、身体の使い方・コンビネーションの多彩さとスムーズさ・音楽との同調を芸術点で評価します。     
     ペアは同調点0~70点が評価に加わり200点満点となります。     
     2人の選手の動作・体の動き・タイミングの類似性を同調点で評価します。     
     競技途中でバランスを崩した場合は減点の対象となります。
  • ペナルティジャッジは、コーンの不通過、転倒、時間のペナルティを計測します。

スコアリングジャッジによる採点

  • ・スコアリングジャッジは、WSK INLINE FREESTYLE REGULATION記載の「テクニカルレベル(Technical level)表」に基づいて、成立させたトリックのレベルと種類から選手のA〜Eのグレードと技術点を求めます。
  • 技術点の±10点の範囲で芸術点を採点します。
  • ペアは技術点の±10点の範囲で同調点を採点します。
  • 競技中にバランスを崩す動作があった場合は、スコアリングジャッジの判断で1回につき0.5点で最大1.5点の減点が発生します。
  • 競技中のトリック成立数が8個に満たない場合は減点の対象になります。

ペナルティジャッジによる採点

  • ペナルティジャッジは、コーンの不通過およびキック、転倒、規定時間の過不足を採点します。
  • コーンの不通過及びキック……コーンキックは1つにつき1点、コーン不通過が6個以上ある場合は5点の減点となります。
  • 競技終了時に隣接するコーン同士を結ぶ線に触れていなかった箇所が不通過として判定されます。
  • コーンが倒れた場合、もしくは動いたコーンからコーン設置円の中心点が見えた場合はそのコーンを蹴ったと判定されます。
  • 転倒は軽度なものは2点、競技の流れに影響する程度の重度なものは5点の減点となります。この減点は転倒毎に累積されます。
  • 衣装の落下は2点の減点となります。また、意図的な投棄は失格の原因となります。
  • 指定の時間内(クラシック105~120秒、ペア160~180秒)に演技を終えなかった場合は10点の減点となります。
  • 期限までに音楽を提出しない場合は10点の減点となります。

成績

  • 各スコアリングジャッジの得点からペナルティジャッジの減点を引いた得点が、各ジャッジのその選手に対しての得点となります。
  • ジャッジごとの選手の順位を基に、ビクトリーポイントシステムを用いて順位を決定します。

よくある質問

Q1:トリックごとの得点はテクニカルレベル表のどこを見れば分かりますか?得点はどのように決まりますか?  
A1:トリック自体に得点が設定されている訳ではありません。様々なレベルと種類(wheeling、sitting等)のトリックの組み合わせでグレードとその中での技術点が判定されます。  
そのため、高レベルなトリックを繰り返すことが高得点に繋がる訳ではありません。

Q2:トリックの成立はどのように判定されますか?  
A2:Sitting、Jumping、Wheelingに属する各トリックはコーン4個の通過、Spinningに属するトリックは3回転が必要です。

Q3:通過したコーンの個数はどのような数え方になりますか?  
A3:そのトリックの体勢となってからコーン同士を結ぶ線に最初に触れたたところを1コーン目とし、以降コーン同士を結ぶ線を通過するごとにカウントされます。

Q4:ダンスのような動きは得点に影響しますか?  
A4:スケーティングを伴わない、もしくは、コーン外のダンスエレメントは評価の対象になりません。スラローム動作に組み合わせたダンス動作は芸術点の対象になります。